「スマートスピーカー(AIスピーカー)」についての話です。
早速ですが、スマートスピーカー(AIスピーカー)ってご存知ですか?
最近CMやニュースで取り上げられるようになってきた言葉なんですが、何者なのでしょう。
◆スマートスピーカー(AIスピーカー)とは
スマートスピーカー(AIスピーカー)とは、いったい何なのでしょうか。
「OK!Google!(オッケー、グーグル)」
「AREXA!(アレクサ)」
「CLOVA!(クローバ)」
等といったキーワードに反応する対話型の音声操作に対応したAI(人工知能)アシスタントを有する「スマートスピーカー」のことを日本ではAIスピーカーと呼んでいます。
「スマートスピーカー」をWikipediaで調べたところ、以下の記載となっていました。
スマートスピーカーとは、無線通信接続機能と音声操作のアシスタント機能を持つスピーカー。
人工知能(AI)を搭載しているスマートスピーカーはAIスピーカーと呼ばれることもある。
Wi-Fi、Bluetoothや他の規格を使用することで音声再生の他にも様々な用途で使用できる。
これには、多数のサービスおよびプラットフォーム間の互換性、メッシュネットワークを介したpeer-to-peer接続、AIアシスタントなどの機能が含まれる。
各社が販売するスマートスピーカーは、独自のインターフェイスと家庭内機能を持ち、通常はアプリケーションまたはホームオートメーションソフトウェアによって起動または制御される。
2014年にAmazon.comが「Amazon Echo」を発売したのを皮切りに複数の大手IT企業が自社の音声アシスタントを搭載した独自のスマートスピーカーの発売を発表するなど競争が激化していることもあり、一部ではスマートスピーカーは「スマートフォンの次」と目されることもある。
※この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「スマートスピーカー」を素材として二次利用しています。
ではなぜ、AIスピーカーなのでしょうか。
それには「AI」の言葉の定義から理解する必要があると思います。
◆AI(エーアイ)とは
「AI」とは、「Artificial Intelligence」 を略して「AI(人工知能)」と呼んでいます。
この「AI(人工知能)」は、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムの事を指します。
具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいいます。
AIは、大きく分けて2種類存在します。
強いAI | 人間の様に意識・自我を持つ人工知能 |
弱いAI | 人間の知能を一部代替する人工知能 |
現存するAIは、すべて「弱いAI」にあたり、「強いAI」は存在していません。
昔懐かしいロールプレインゲームの設定で強いAI、弱いAIという表現がありましたが、意味合いは異なります。
現在は、「弱いAI」を「Deep Learning(深層学習)」という学習モデルを使用して、スマートスピーカー搭載のAIアシスタントが作成されています。
その為、呼び名が「AIスピーカー」となっているのだと思われます。
DeepLearningとは
Deep Learnibg(深層学習)「ディープラーニング」は、簡単に説明すると人間の脳を模したニューラルネットワークを利用したアルゴリズムで使用した学習方法の事です。
ですので、AIを使用しているのだからAIスピーカー。
単純ですが、前述のとおり強いAIを搭載しているわけではないので、「スマートスピーカー」と呼んでいるのもうなづけます。事実、Amazon、Googleでは、スマートスピーカーとして謳っています。
LINEはAIスピーカーとして謳っていますが。
どちらにせよ、日本国内のみで通用する「造語」ですが、呼び方は、AIスピーカーでも、スマートスピーカーでもどちらでも良いかと思います。
ただし、海外では「AIスピーカー」という呼び方は使われていないので気を付けましょう。
スマートスピーカー(AIスピーカー)の意味はわかったけれど、何ができるの?
さて、AIスピーカーの意味は何となくわかったけれども、いったい何ができるのでしょう。
インターネットを使って以下のようなことができます。
【ニュースや音楽を聞く】
「ニュースを読んで!」と言えば、その日のニュースを読み上げてくれます。
「読書に合う音楽をかけて」と言えば、音楽配信サービスから適したプレイリストを探して再生してくれます。
種類によっては、インターネットラジオを再生してくれるスピーカーもあります。
【メモをとる】
「マヨネーズがなくなったから、買い物リストに追加して!」と言えば、クラウド上の買い物リストに項目を追加することができます。
急に思い出して、明日買わなければいけないものなどを思いついたら、忘れないうちにすぐにスマートスピーカー(AIスピーカー)に話しかけて追加しておくことができます。
【AIとの会話】
面白いこと言って!とか、歌を歌って!とか今日はつまらなかったねなどと話しかけると回答を返してくれます。
最初はあまりいい回答が出てきませんが、話をしていくうちに会話の傾向を学習して、色々話をしてくれるようになります。
【インターネットを利用した調べもの】
キーボードでの入力を必要とせず、思いついたその瞬間に話しかけることで、インターネットを利用した検索結果を読み上げてくれます。
音声データなどはそのまま再生してくれるので、クリック動作が不要です。
【Bluetooth(ブルートゥース)を利用したスピーカー】
Bluetooth(ブルートゥース)を利用して、携帯やMP3プレーヤーなどの音楽を出力することができます。
そもそもスピーカーと名がつく以上、スピーカー本来のことができます。
【家電のコントロール】
音声認識を利用した、「Iot家電」のコントロールができます。
例えば、○○、テレビつけて!とか、電気つけてとか、SF映画張りの未来的な生活が楽しめます。
※現状はまだ利用できるものが限られています。スマートスピーカー(AIスピーカー)本体でできるものや、別の機器を接続して実現するタイプがあります。
【ネットショッピングが、音声のみでできます】
使用するスピーカーにもよりますが、お昼ご飯の注文予約ができたり、以前に利用したショッピングデータをもとに再注文をしたりできます。
まだまだ、手入力で行っていたことを音声で代替する程度の事しかできませんが、機器の組み合わせや使い方によっては、とても便利な道具となります。
何か作業をしながら音声コントロールができるというのは、結構魅力です。
このように、ながら作業ができることが最大の利点のような気がします。
では、どんな場面で使用するとよさそうなのか、次回に記載したいと思います。
※AIスピーカーと記載していましたが、グローバルスタンダードがスマートスピーカーなので、併記することにしました。